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真っ黒なタールが肌から染み込み、身体の奥底へと侵食していく。
身体が燃えるように熱く、
四肢が引き裂かれるかのように痛みで軋んだ……
日本を離れ、民間軍事会社で雇われ兵をやっていた月魄八葉(つきしろ やつは)。
彼は敵軍の攻撃に巻き込まれたものの奇跡的に生き残り、帰国した。
生きる気力もなく、貯金を崩しながら怠惰に過ごしていたある日、
ひょんなことから自身が不死身になっていることに気がつく。
身体の変化に戸惑い、様々な方法を試す八葉の目の前に現れたのは、
「ダイモン」と名乗る謎の少年だった。
--抗っても無駄だよ。これは「呪い」だからね……
死があってこその生であると、死に希望を見出していた八葉は、
不死に抗うほどに面倒ごとへと巻き込まれていく。
不死身になった死にたがりやは、
最後に何を選ぶのか。
行先なんて知るものか。
逃げろや逃げろ、どこまでも。
さあ、終わらない鬼ごっこをはじめよう
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