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※音が出ます​。ご注意ください。

ストーリー

これは、光と闇の間(あわい)の物語――

 現世(うつしよ)からは遠い、どこか別の場所。
 誰も知らない、何人の手も届かないところに、絲という名のお姫様がお城を建てました。
 そのお城は、様々な時代や多くの国の文化を取り入れて増改築が繰り返された歪な城で、長い年月をかけて迷宮のようなデコボコの城塞都市となっていました。
 歪と申しましても、それは「住人が住みやすいように」という姫の意向からなるものです。
 見た目に反してお城の中は住みやすく、そこに住む人々からは
「ツギハギ城」と呼び親しまれておりました。
 優しいお姫様のもとで、穏やかな時間が流れていたそのお城に一人の少年がやって来ます。


 彼の名は「結」。
 自分が何者であったのか、なぜその城へやって来たのか。
 何もわからない彼は、ツギハギ城で生きていくことを選びます。

 彼はツギハギ城で成長し、四人の神官のうち一人の補佐役になることを言いつけられています。

 よくわからない城、あまり好きになれない神官、馴染めない環境……。

 結は疑念を抱きつつも、日々を過ごしていきます。

 そうしなければ、彼が彼ではなくなってしまうから……。

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